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自然科学の最前線 自然科学の情報満載です! - 結晶成長

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~結晶成長~


~結晶成長にみられる研究の限界~

ここでは、少し僭越な気もしますが、私の卒業論文について述べさせていただきます。

確かに、私は、世界で唯一のことですが、結晶が成長するときの活性化エネルギーを、簡単な実験で求めることに成功しました。

でも、決していいものではありません。あんなもの、私に与えられたテーマとは無関係にひねり出しただけのことです。結晶成長に関するテーマだったんですが、自分で研究に取り組んでみて、「もう地学の研究は、やりつくされたんだ」ということを、身をもって実感させられました。「このまま大学に残っていても仕方ないよー」という感じで、お先真っ暗になりましたね。

別に私の卒論の担当教官が悪かったわけではなく、20世紀の方向での科学は、もう終わった、ってことだと思います。それで、私の卒論の中身ですが、「球昌」という、特別な形(サッカーボールのような球)に、どの物質の結晶でもなるといわれているんですが、それがどのようにして、どんな理由で球の形になるか、というのがまず私の卒論のテーマだったのです。

でも、まことに残念ながら、理由とか、どうやって出来るかというのは、改めて大学で研究するほどのものではなかったんですよ(涙)(汗)。

溶液の濃度が濃くなると、結晶固有の形の問題より、過飽和度(本来溶けるより、どれだけ多く解けているかを表す数字)の曲線の形(グラフにしたときの曲線ではなく、液の表面の、実際の過飽和度の曲線を観察する方法があります)によって決まる、つまり濃度が濃いほうへ結晶が伸びていくことになるんです。「塩の結晶なら立方体」なんてことは無関係になるわけです。

それで、過飽和度っていうのは、普通は空間は等方的なので、立体的に見ると球の形をしているんです。その、過飽和度の球の形にしたがって、結晶も球になる、という小学生でもわかりそうな結論になってしまったのです。

私が使った題材の結晶は「アスパルテーム」という甘味料だったのですが、球といっても針状のものが集まって放射状にのび、結果として球になる結晶でした。その針状の部分の先端に着目すると、過飽和度の値によって形が変わってくることがわかりました。

それで、仕方が無いので、本来のテーマとは無関係な、私が始めて見つけたことで卒論をこじつけて書きました(苦笑)。・・・先端の形から、結構いろんなことがわかるんですよ。活性化エネルギーだけではなくて。

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